コンサルティング物語

ベンチャーマインドを醸成する 

EME「コンサルティング物語」は、コンサルティングの現場を物語風にアレンジしたものです。
コンサルタントの役割を身近に感じて頂けるように、EMEの新しいチャレンジです。

 ベンチャーマインドを醸成する 〜O大学の講座から〜


その1
〜講座の概要〜

コンサルティング物語

今回のコンサルティング物語は、少し雰囲気を変えて、私の大学での講座内容と学生との対話の内容について、お話します。


関西の追手門学院大学の非常勤講師として、「ベンチャービジネス演習」を教えるようになって、4年目を迎えている。

なぜ、コンサルタントが、大学で講師をしているのか、と不思議に思われる方がいるかもしれないので、少し、経緯をお話しておくと、
私の前職の株式会社日本エル・シー・エーの大先輩であり、追手門学院大学の客員教授をされている、大野先生からご紹介頂いたことがきっかけとなっている。追手門学院大学では、小中高大学の一貫教育ができるという強みを活かすために、起業家教育に一つの特徴づけを行っている。私自身、コンサルタントが大学の講師など務まるのだろうかという不安を抱えながら、一方では、大学の先生では教えられない、実践に即した講座を創りたい、という想いからお引き受けしたのでした。


今回は、関西ベンチャー学会での発表原稿を基に、講座の概要について報告します。


1.1 はじめに
中小企業白書によると、99-01年 非一次産業の開業率3.1%と廃業率4.5%(2004年中小企業白書)となっており、1986年以降 開業率<廃業率 の状態が続いている。ベンチャー起業家の育成が課題といわれる所以である。一方、経営コンサルタントとして、現場で起業家を指導・支援している体験から言えることは、安易な起業が目立つ。特に、起業する責任感のなさ、社会的責任と起業する価値に裏付けられた動機付けがない。ベンチャー起業家の育成が求められるが、起業家としての認識・動機付けが必要である。


1.2 起業家育成講座の目的
大学におけるベンチャー起業家育成には、起業家としての認識・動機付けの場が必要である。そのためには、大学の講座が「自分のライフプラン・ビジネスプラン、さらには日々の活動(特にアルバイトの活動)に直接繋がっている」と認識できることが必要であろう。このような認識を持つためには、「大学の講座で学んだこと⇒アルバイトや日々の活動で活かす⇒大学の講座で発表する」このサイクルをまわすことが重要だと考える。


1.3 起業家育成講座のプログラム
私の担当している「追手門学院大学ベンチャービジネス演習」は、上記の目的を実現するために、講座を3つのステージに分けて、起業家育成に取り組んでいる。また、受講者間で、メーリングリストを開設、ベンチャー関係のセミナー・イベント紹介や公開可能な相談などコミュニケーションの場に活用している。

  1. 第一ステージ(春期講座)
    人生における起業の位置付け、さらに、起業家として、大学で学ぶことと日常の活動(アルバイト等)との関係を明確にする。
  2. 第二ステージ(夏期アルバイト)
    体験学習の期間。学んだことを踏まえて、アルバイト先を診断。ビジネスに対する問題意識を醸成する。
  3. 第三ステージ(秋期講座)
    アルバイト先の診断結果を発表すると共に、学生が主体者となって、ビジネスプラン策定のプロセスを学ぶ。さらに、学生のモチベーションを高め、公募しているビジネスプランコンテストに挑戦することを目指す。

当講座では、学生の認識を検証するために、毎回、学生に感想文を書かせている。次回からの報告では、講座の内容とともに、学生の生の声も紹介していきたい。



その2
〜いきなり自己紹介〜

コンサルティング物語

今期のベンチャービジネス演習の講座は、隔週金曜日(奇数週)の4限目、5限目に
行っています。


第一日:4限目
最初の講座なので、簡単なオリエンテーションを実施。前回お話した、講座の目的、講座の構成、講座のアウトプットを説明。ビジネスプランコンテストに応募するなんてことは、学生にとっては ??? イメージできていない様子。仕方がないですよね。
続いて、私の大先輩であり、追手門学院大学の客員教授である、大野長八先生から、「起業家精神と起業家としての考え方・生き方」という観点から、基調講演。

  1. 自分は、どのような生き方をしたいのか。
    (誰かに使われる道を選ぶのか、自分の夢を実現する道を選ぶのか)
  2. 自分の夢を実現する道を選ぶとしたら、早く意思決定したほうが良い。そして、起業家となるためのトレーニングを積んでいく。
  3. そのために、夢を実現するという前提のもとに、アルバイト先も、就職先も選択していく。海外に留学するという選択肢もある。
  4. 自分の生き方、学生時代の過ごし方を考えるのが、この講座の時間。有意義に活用してもらいたい。

大野先生自身や起業家の事例を踏まえながらの講演は、迫力満点。起業に興味のありそうな学生は、目がランラン。でも、あまり人生について考えたことのない学生は???(多くの学生は、後者です。もったいな〜い。)


第一日:5限目
いきなり自己紹介。学生は、みんな「え〜ェ」。これも、毎年の光景。

自己紹介のテーマは、

  1. 学部:
  2. 名前:
  3. 学年:
  4. 自分の大切にしていること:
  5. 自分の成功体験、自分の課題:
  6. 自分の夢:
  7. 起業の意志はあるか:
  8. 関心のある業界:

まず、レポート用紙に、質問に対する回答を書いてもらいます。

ここで、発表者と聴き手のルールを説明

  1. 自己紹介は、相手に自分をわかってもらうために行います。従って、
    • 発表者は、できるだけわかりやすく発表する
      (起業家は、お客様に、商品・サービスの良さを正しく伝えなければならない)
  2. 聴き手は、発表者を理解するために、自己紹介を聴きます。従って、
    • 聴き手は、発表者の顔を見て聴きます。
    • 必ず、質問をしましょう 〜 1日一つは質問するように・・・ 〜。
      (起業家は、お客様や社員の声を聞かなければならない)
      ※ 人前で話をする、人の話を聴く、これも起業家となるための基本的なトレーニングなのですね。
  3. 発表時間:3分 質疑応答:5分

皆さんは、"学生は嫌がって、前に出て自己紹介なんかしない"と思っていませんか。私も、毎年「え〜ェ」の声に不安になるのですが、「自分の成功体験を披露してあげてほしい」と言って、指名するとチャント前に出て、自分の課題も含めて、発表するのです。一方、質問については、難しいです。大野先生や私が、質問の見本を見せながら補います。


  • ◎ 学生の感想(代表的なものを抜粋)
    • 最初の授業で自己紹介があるとは思わなかった。僕は、前に出たりするのが苦手なので、頑張りたいと思います。
    • とても面白かったです。自分も将来は人に使われるのではなく、人を使いたいと考えているので、これからもタメになる話をよろしくお願いします。
    • 終始 とても興味深い話で、眠気も覚めました。質問の時間など、授業に参加できるスタイルは、とても良いと思いました。
    • 4限目の講義を通じて、貴重な話を聴くことができて、自分の考えも少し具体的に考えることができました。それがあったので、5限目の授業も自分の中で、いろいろと考えながら取り組むことができました。
    • 自己紹介とは、簡単そうで、とても難しいと思います。5分から10分で、自分を判ってもらうのですから。でも、それができれば、自分をアピールする場が増えると思います。などなど
  • ◎ 私の感想(授業後のメモ)
    • みんな 自己紹介のテーマをキチンと持っていることに驚かされます。潜在能力を顕在化させる支援ができるようにしたい
    • 学生の期待値の高さにプレッシャーを感じます。自己紹介にとどまらず、新しい経験の場を提供していきたい

次回は、いきなりグループディスカッションです。



その3

〜いきなりグループディスカッション〜

コンサルティング物語

隔週での授業のため、第二日は最初の授業から2週間後の4限目・5限目となります。


第二日:4限目
最初は、前回に(講義時間の関係で)自己紹介ができなかった学生の自己紹介です。

第二日の発表者は、前回に比べて、場の雰囲気に慣れてきたのでしょうか、余裕があります。中には、自己紹介の時間を自分の時間として、積極的に仲間を指名して質問をさせ、十分に仕切ってしまう学生もでてきます。全体の傾向として、昨年は、(ホリエモンや村上ファンドが時代の先駆者のように言われていたからだろう)自分でファンドを立ち上げたい、とか、ベンチャーキャピタルに興味があります、あるいは上場できる企業を作りたい、等の発表が多かったが、今年は一転、農業をしたいとか、公務員として活躍?したいなど、昨年まで、全く聞かれなかった言葉を聴くようになりました。学生の移り気の速さといってしまえば、その通りかも知れないが、とても残念に思う反面、なんとか、学生の気持ちに火を点けようと思い直したのです。

プロセス

いよいよ、第二日目の本題。事業化へのプロセスの理解です。

事業化へのプロセスは、「アイデアの"仮説-検証"過程である」との認識を解説します。
紙面の関係で、詳細な説明は省きますが、プロセスを図示すると右記の図のようになります。
それぞれのプロセスにおいて、事業化の可能性(仮説)を検証し、検証できない場合は、アイデアの抽出に戻ることになります。
もちろん、起業のプロセスについても同様のプロセスが基本です。


第二日:5限目
5限目は、起業のプロセスを体験してもらうために、いきなりディスカッションです。

株式会社パソナの代表取締役南部靖之氏が、学生時代に人材派遣業を起業した物語に基づいて、4限目に学んだプロセスを検証します。つまり、就職活動をしていた南部氏が、何をヒントに人材派遣業を思い立ち、その後、どのようなことを考え、どのような行動を起こしたのか、起業のポイントを抽出します。(もう一つ、ぴあ株式会社の代表取締役矢内廣氏についても、学生時代に起業した物語を検討します)

5人から8人のグループを適当に作ります。
指示は、リーダー、書記、発表者をまず決めること、そして、30分でまとめることです。

ここで、問題が起きます。
リーダーが決まらない、みんなが知らん振りしているグループもあれば、お互いに譲り合っているグループもあります。

「オイオイ、起業家を目指す学生が、誰もリーダーシップをとらないなんて・・・」と思いながらも、放っておくと、その年によって違いますが、グループに1名か2名は、リーダーシップを発揮する学生がでてきます。
でも、結局、多くの場合、決定はジャンケン。「まぁ、良いっか。」

ここで、発表者と聴き手のルールを説明

とにかく、リーダーが決まって、検討がスタート。
しかし、まとまらない。みんなが好きな意見を言っている。相手の話を聴いていない。別のことをやっている学生もいる。
見事にバラバラ。本当に、話し合うことが、下手だなぁと、毎年のことながら思う。

30分ではまとまらず、10分程度の延長(これも、毎年のこと)。
そして、まとまっていても、まとまっていなくても、タイムアウト。そして、発表へ。
同じ物語をベースにグループディスカッションをしているから、発表内容については、同様の内容になるのは、当然ですが、物語の内容を忠実に再現するグループもあれば、メンバーの推測を加えて発表しているグループもあり、グループの特徴がでてきて面白い。

そして、矢内氏の検討においては、南部氏の場合と比べ物にならないくらい、スピードアップされている。これも、一つの学習効果なのだろう

  • ◎ 学生の感想(代表的なものを抜粋)
    • 物事を見るのに、一面だけしか見られていないが、この講義によって、いろいろな角度から見ることができつつある気がする
    • いきなりグループを作っての話し合いになるとは思いませんでした。ほとんどしゃべれなかったけれども、少しづつ慣れていきたいです
    • 一つのものを1人で考えるより、2人3人とみんなで考えることは、とても大切なことだ。みんなで意見を出し合い考えると、それぞれの意見が出てくる。それをまとめることの大切さと困難さを学んだ
    • グループで考えることは、友人との理解も深まる。これから、就職活動していく上で、とても良い勉強になると思いました。
    • 事業を起こすことは難しいことだけれども、ムリなことではないのだとおもいました。事業を起こし成功しようという心意気が大切なんだとわかりました。
    • パソナの南部さんの思いつきに感動しました。
    • みんなでやっていく授業なので、とても興味が持て、良い授業だと思いました。また、次回もシッカリと頑張りたいと思いました。

次回は、マーケティングについてです。


その4

〜「アルバイト先を診断する眼」を持つ〜

コンサルティング物語

第三日目から第四日目までの4回の授業は、ベンチャー起業家としての基礎知識(マーケティング、業務プロセス(仕事の進め方・人材育成)、ファイナンス(売上・利益・回転))の習得。ベンチャー起業家として、マーケティング、仕事の進め方・人材育成、ファイナンスの視点から、自分のアルバイト先の強み・改善課題を診断するための知識を学びます。


第三日:4限目
4限目は、ベンチャー起業家として、「大学で何を学ばなければならないか」、そして、「大学で学んだ知識をいかにして活用するか」、についての解説です(第三日:4限目は、マーケティングの視点です)。

ポイントは、大学で学んだことを基準として、(1)企業の良い点、改善するべき点について、理由を含めて診断する視点を持つこと (2)改善するべき点については、自分が経営者や店長であった場合、どのように改善するか、自分の意見を持つことです。

この講座では、夏休みを体験学習の期間としてとらえており、夏休みに自分の行っているアルバイト先を診断することを求めています。言い換えると、4回の授業は、「アルバイト先を診断する」準備としての位置づけです。

しかし、本当に理解してもらいたい点は、日常的に社会や市場あるいはアルバイト先を観察することによって、ビジネスに対する問題意識を持ってもらうことです。従って、この授業の段階から、複数のアルバイト先を経験するように、特に同業種で違う会社に、アルバイトに行くようにアドバイスをしています。例えば、セブン-イレブンに行っている学生であれば、一定期間経験した後、ローソンでアルバイトをするように勧めています。会社によって、ターゲット、商品・サービス、そして、仕事の仕組みが違うことに、気づいてほしいからです。

そこで、5限目はマーケティングの違いを体験するための、ディスカッションです。


第三日:5限目
マクドナルド派とモスバーガー派に分かれてのディスカッション。

  • 質問は、
    1. なぜ、マクドナルド(モスバーガー)が好きなのか
    2. どのような時に、マクドナルド(モスバーガー)に行くのか
    3. マクドナルド(モスバーガー)は、モスバーガー(マクドナルド)と比較して、どのような特徴があるのか
    • 客層
    • 価格
    • メニュー構成
    • 商品の提供の仕方   など
  • 上記の質問に対して、グループで意見をまとめてもらいます。

相変わらず、リーダー選びから難航。催促すると、やっぱりジャンケン。再び、「まぁ、良いっか。」 それでも、学生の話し合いの意見を聴いていると、なかなか、消費者として的を射ている意見が多い。だから、それぞれのチームに発表してもらい、二つの企業の戦略を比較すると、その違いが見えてきます。

  • ◎ 学生の感想(代表的なものを抜粋)
    • 私はマック派だったんですけど、以外にモス派の人が多いことに驚きました。それに、人によって見方が違うのだと思いました
    • グループディスカッションなど、面接に取り入れられている形態を実践できて、とても嬉しいです。
    • マクドナルドとモスバーガーの良いところや悪いところなど、挙げればたくさんでてきて、店の新たな一面が見られた。マクドナルドは良く行くのですが、今度、モスバーガーに行って、比較してみようと思いました
    • マクドナルドの戦略に自分がはまっているので、くやしい気がした
    • 分析は、経営にとって一番大事だと思いました。分析する力を学ぶことが、リーダーには、必要であると思います。
    • 起業の種は、どこにでもあるのだと思いました。気づくか気づかないか・・・ それが問題。
    • ちょっとしたことでも、ビジネスに繋がるんだと思いました。マーケティング調査をすることで、経営はうまく行く。戦略もいろんな方法があることを知りました。

第四日:4限目
自分のアルバイト先の強み・改善課題を診断するための知識、第四日の4限目は業務プロセス(仕事の進め方・人材育成)、ファイナンス(売上・利益・回転)の視点について学びます。

第四日:5限目
2つの異なった業態の居酒屋のビデオを見て、まず、自分で、以下の質問に対する自分の考えを書きます。

  1. ターゲット顧客は誰か
  2. 良いところと改善するべきところを検討
    • マーケティングの視点
    • 仕事の進め方・人材育成
    • 売上・利益・回転の視点
    • を比較検討します。

特に、改善するべきところでは、自分が「この店の店長だったら、どのような点を改善するか」という観点から、検討します。

そして、4つのチームに分かれて、グループディスカッションの開始です。

学生も、少しずつグループディスカッションにも慣れてきた様子、議論が活発になってきています。ただ、自分が「この店の店長だったら、どのような点を改善するか」という視点は、ベンチャーとしての起業に対する問題意識の差が大きく、問題に気づけない学生が多い。学生に対して起業を身近に感じてもらうために、また、起業に対してモチベーションを高めていくために、何をしなければならないか、まだまだ、課題の多い領域です。


※ 詳細及び学生の感想は割愛します。



その5

〜社会人講師の講演とライフプラン&キャリアプラン〜

コンサルティング物語

第五日目は、「社会人講師によるオープンセミナー」と「ライフプラン&キャリアプラン」の解説。将来を見据えて、どのような学生生活を送るか、学生に考えてもらうのがポイントです。


第五日:4限目
第4限目は社会人講師によるオープンセミナー。オープンセミナーだから、他大学の学生、社会人の聴講者も多い。講師となる社会人の方は、大野先生の紹介で、ベンチャー企業の社長をお呼びしています。講演の内容は、講師によって多少の違いがありますが、基本は、

  1. 事業への想い、あるいは我社の戦略
    経営者自身から、現在の事業について 熱い思いを語っていただく
  2. 学生に対するメッセージ
    先輩経営者として、学生に対する期待、学生生活の過ごし方 (自分の反省も含めて)語っていただく

ことにあります。ほとんどの学生にとって、経営者の話を直接聴くのは初めて、経営者の迫力に圧倒されてしまいます。そして、そのまま、その会社にアルバイトに行く学生も多い。ベンチャー経営者にとっても、オープンセミナーはリクルートの機会になっているのです(社会人の先生にも、学生にもそのように薦めているのだが)。

学生にとって、授業の中で経営者の話を聴けることは、非常に有意義です。多くの学生は、就職活動で初めて企業と向き合うのです、うまく話ができるはずがありません。その点、ベンチャービジネス演習を受講している学生は、複数の経営者の話を聴く機会があり、アルバイト先の企業や店舗を、少しでも経営的な視点で診る経験があることから、落ち着いて面接を受けているようです。さらに、余談ですが、秋季で作成するビジネスプランがあります。ビジネスプランのレベルにも拠りますが、卒業生の話を聴くと、就職活動に優位に働いているようです。


第五日:5限目
5限目はライフプラン&キャリアプランの解説と演習。ライフプランは、自分の将来に対する、25年の人生計画です。人生計画を考えるに際しては、(1)自分と自分の家族の年齢(もちろん、結婚も、子供の成長も、仮説として記述します)。(2)家庭・家族での目標。(3)仕事の目標。(4)個人の趣味やボランティアの目標 を記述します。

ライフプランを作成する目的は2つ。

一つは、自分の人生を主体的に考えるトレーニング。そして、もう一つは、起業する年齢を仮説的に設定して、将来から逆算して、今何をするべきかを考えるトレーニングです。

もう一つの演習は、キャリアプラン。今の自分を振り返り、自分の「なりたい姿」になるために、これから、どのようなキャリアを積んでいくのか、知識的な面と行動的な面から設計します。従って、ライフプランとの関係が大切です。知識面では、大学だけの知識ではなく、例えば、デザイン家具の販売であれば、ヨーロッパへの留学、あるいは、先進的な家具を販売している企業への就職、行動面では、リーダーシップを養うために、あるいは、お客様のニーズを把握するために、今のアルバイト先でどのように立ち居振舞うのか、等々 夢を大きく膨らませてもらいたいと願っています。

しかし、現実は・・・

ここで、学生は頭を抱えてしまいます。まだまだ、将来のことを考えていない、考える時間も持ったことのない学生が多い訳ですから、仕方がありません。でも、放っておきます。考える時間が大切ですから。一方、自己紹介等で、自分の夢を語った学生には、積極的にアドバイスをします。


もうひとつ、この時間で行うことは、夏休みの宿題。自分のアルバイト先を診断する「アルバイトレポート」の解説です。アルバイトレポートは、前回までの授業で学んだ、(1)マーケティングの視点 (2)業務プロセスの視点 (3)ファイナンスの視点 から、自分のアルバイト先に対して、ア) アルバイト先の強み イ) アルバイト先の改善点 ウ) 自分が社長・店長だったら、どのように改善するか を診断して、夏休み後の授業で発表するものです。

アルバイトという立場であっても、主体的に考え、行動する、そこからベンチャーマインドが醸成されると考えています。


  • ◎ 学生の感想(代表的なものを抜粋)
    • (社会人講師の授業) 普段 社長という立場の方と接することがないので、とてもいい機会でした。一度しかない人生、失敗を恐れない姿に教えられました。
    • (社会人講師の授業) ネットビジネスに対して、そこまで、徹底して考えないといけないのか。凄いと思いました。
    • これからの将来について、しっかりと計画を立てないといけないと思いました。自分にとって、大切なことをしている時間なんだと思います。
    • ライフプラン・キャリアプランは難しい。もう一度、良く考えます。自分がいかにあいまいなビジョンしか持っていないかがわかった。
    • バイト先でも、「起業家の意識を持つことの大切さ」を学んでいる気がします。色々な角度から、起業家の意識をもっと持てるように頑張ります。
    • ライフプランを考えていると前向きな気持ちになってくる。自分の行動を振り返ることができたのが良かった。

そして、春期最後の第六日の4限目、5限目は、ライフプラン&キャリアプランの発表です。

ここでは、学生の感想を掲載します。

  • ◎ 学生の感想(代表的なものを抜粋)
    • みんなのライフプランを聞いて、みんな具体的に考えていることに驚きました。僕もしっかりとライフプランを考えたいと思います
    • ライフプラン・キャリアプランを発表して、この通りいけるように努力したいと思います。
    • 自分の25年後、30年後なんて、想像したくなかった。いいおっさんになるイメージしかなかったから。でも、自分が作ったプランみたいに生きられたら、かっこいいなぁと思った。そのとおりになるように一生懸命頑張ります。
    • 他の人の発表を聞いて、自分の将来についても真剣に考えることができた。
    • ライフプラン・キャリアプランがなかなか書けなかった。でも、実際に書き出すとなかなか楽しいもので、この通り人生が進むとは思えないが、近づけていきたい
    • 今日発表して、新しい温泉付の自動車ディーラーも面白いとあらためて思った。

今回で、春期の授業は終わりです。学生は、どのような夏休みを過ごすのか。アルバイトレポートが楽しみです。



その6

〜夏休みは体験学習〜

コンサルティング物語

秋季授業の始まりです。学生は、どのような夏休みを過ごしたのでしょうか


第一日:4限目
秋季授業のオリエンテーション。秋季授業では、ビジネスプラン策定のプロセスを学びます(策定プロセスは、「大学の講座から その3」をご参照ください)。アウトプットは、自分のビジネスプランの作成です。

ビジネスプラン策定プロセスで最も重要なプロセスは、「アイデア出し」です。良いアイデアが生まれなければ、良いビジネスプランはできません。そして、アイデアを事業概要として整理します。事業概要とは、「誰に(どのようなニーズに対して)・何を(どのような商品・サービスを)・どのようにして提供するのか」を明らかにすることです。

最後に、ビジネスプランとしてのまとめ。ビジネスプランは、マーケティング戦略と財務戦略を明らかにするものです。従って、ビジネスプランは、学生生活で学んだことの集大成となる位置づけです。


しかし、ビジネスプランの概要の話をしながら、学生の顔を見ていると「下のまぶたが、上のまぶたに"おいで、おいで"をしている」。彼ら・彼女らには、理屈よりも実践的なアプローチの方が良さそうです。


そこで、最近の企業が求める人財像を、(私のクライアント企業さんの事例を出して)解説。特に、自立した人財を求める企業においては、ビジネスプランが非常にアピールポイントになることを訴えています。すると、学生の「下のまぶたが、上のまぶたに"あっちに行け"と言ってくれたようです」。


第一日:5限目第二日:4限目、5限目
秋季授業のオリエンテーションのあと 早速、アルバイトレポートの発表です(アルバイトレポートの内容は「大学の講座から その5」をご参照ください)。ルールは、自己紹介のときと同じ。念のために、確認しておきましょう。

  1. アルバイトレポートの発表は、相手に「自分の体験」や「考え方」をわかってもらうために行います。
    従って、
    ○ 発表者は、できるだけわかりやすく発表する
    (起業家は、お客様に、商品・サービスの良さを正しく伝えなければならない)
  2. 聴き手は、発表者を理解するために、アルバイトレポートを聴きます。
    従って、
    ○ 聴き手は、発表者の顔を見て聴きます。
    ○ 必ず、質問をしましょう 〜 1日一つは質問するように・・・ 〜。
    (起業家は、お客様や社員の声を聞かなければならない)
  3. 発表時間:5分 質疑応答:5分

アルバイトレポートの発表では、毎年、学生の成長に驚かされます。特に、質問のレベルアップです。

例えば、最初の自己紹介では、発表者のアルバイト経験に対して、他のメンバーは、「そのアルバイトは面白かったですか?」「時間給はいくらですか?」といった、"アルバイト同士の質問や会話" が中心でした。

一方、アルバイトレポートの発表に対しては、「その店の"売り"は何ですか?」「客単価はどのぐらいですか」「忙しい時は、いつですか。忙しいときに、(お客様に対して)どのような対応をしていますか?」「ヒマな時間をなくすために、何かしていますか」等 "経営やマーケティング"に関する質問や、「その会社では、アルバイトの評価をどのようにしていますか」「その店は、アルバイトの意見を聴いてくれますか」等 "評価やモチベーションアップ" に関する質問が増えてきました。


  • ◎ 学生の感想(代表的なものを抜粋)
    • 自分が仕事に慣れるということは、仕事だけでなく、その会社のことをよく知っていかなければならない。人の意見を聞くことは大切だと再認識できた。
    • すごく楽しい授業だった。自分の気になる所を気楽に質問できてよかった。また、自分のアルバイト先をこんなに分析したことはなかったので、つぶれる前に、長所・短所を意識していたら、もっとよい仕事ができたのではないかと思う。もっと、詳しく勉強したいと思った。
    • 自分と違った店の「工夫」や「ウリ」を知ることができてよかった。また、自分の店についての質問・意見など 多くしてもらい、とても参考になった。
    • 今日、感じたことは、どんなお店にしても、売り上げを伸ばすには、他と異なるサービス・立地など、色々な条件をクリアして、その中で独自の経営をすることが必要なんだと判りました。
    • 自分と同じ学生が、バイトのリーダーを任せられていて、店のことを質問されても、即答できることは、すごいと思った。
    • 僕達が、客の立場で見る店と、店員の立場で見る店では、視点が全く異なっているということだった。このことを踏まえて、アルバイトに活かし、ゆくゆくは就職活動にも活かしていきたい。


その7

〜アイデアを抽出する〜

コンサルティング物語

いよいよ、チームに分かれて、ビジネスプランのアイデア出しです。どのようなアイデアが出るのでしょうか、毎年、講座の中でも一番楽しみな時間です。


第三日:4限目
4限目は社会人講師によるオープンセミナー。アイデア出しの前に、実際にベンチャー企業の経営者の話を聴いてもらい、事業を起こすことに対する夢や可能性について、五感で感じてもらいます。オープンセミナーなので、普段受講していない学生も参加できるのですが、我々のPR不足も手伝って、ベンチャービジネス演習を受講している学生以外の聴講者が少ないのが現状です(大学も、ひとつの事業体ですから、大学の関係者の方に、一番聴いてほしいですが・・・、独り言です)。


第三日:5限目
5限目は、アイデア出し。アイデア出しにも、いろいろな方法があるのですが、今回の講座では、ブレーンストーミングとKJ法を活用しています。
テーマ:自分が"あればいいなぁ"と思う商品・サービスから、具体的なビジネスチャンスを見つける

  1. 自分が"あればいいなぁ"と思う商品・サービスを、一人15個以上、アイデアを出し、カードに書き込む(本来は、自由発言が良いのですが、発表者が偏る恐れが強いので、カードを利用します)。
  2. カードをグルーピングして、表題をつけます。
    ここでの注意事項は、グルーピングされたカードの言葉をまとめないことです。カードをヒントに、直感的に、ほしい商品・サービスを記述します。学生の発想力を大切にするためです。
    例:「我々は、××を解決してくれる商品・サービス(または事業が欲しい)」
     ⇒ "それって、どんな商品・サービスがあったらいいの?・・・"
     :「我々は、△△を実現する店・場所が欲しい」
     ⇒ "それって、どんなイメージの店なの?・・・"
  3. ブレーンストーミングとKJ法の結果から、どのようなビジネスのアイデアが浮かぶか、アイデアをさらに抽出する。(多ければ多いほど良い)。

実際には、アイデアをカードに記述する作業、なかなかペンが進みません。なかなか記述が進まない学生の姿を見ていると、2パターンの学生がいるようです。日頃から、"あまり不便を感じていない学生"、あるいは"発想力が乏しい学生"です。前者の学生は、誘い水を投げかけると、ペンが進みますが。後者の学生は、あまり変化がありません。
また、アイデア出しのカードの中に、毎年、必ずだれかが記述する"カード"があります。なんだと思いますか。それは、「ドラえもんのポッケ」あるいは「どこでもドア」「たけコプター」。今年も、書いている学生がいました。


さらに、事業コンセプトとして、整理します。

  1. アイデアを一つ選択して、このアイデアは、どのようなニーズに応えるのか(ニーズを満足させるのか)。そのようなニーズを持つ「人、組織、集団」は、具体的には、どのような「人、組織、集団」と思うか。
  2. このアイデアを商品化すると、どのような商品が考えられるか。競合他社がありそうか。
  3. 競合他社と比較して、お客様に選択していただけるポイントは何か。競合が参入しても、お客様に選択していただけるポイントは何か

今年も、アイデア段階で、「人間洗濯機」「量り売り自動販売機」「水中財布」「一人暮らし用健康チェックサービス」・・・ たくさんのアイデアがでてきました。このアイデアを事業化できるように、グループディスカッションを進めていきます。

  • ◎ 学生の感想(代表的なものを抜粋)
    • こんな、アイデアがあるんだ、と驚かされる。このようなモノが現実的に考えられると、発明家になったみたいでおもしろかった。
    • 意外とアイデアが(自分で)出て、びっくりしたし、周りの意見で、いっぱいいい案が出て、たのしかったです。
    • グループに分かれて、アイデアを出し合い、アイデアが重なったときに、自分のアイデアに他人のアイデアが加わり、新しい方向性を持ち、アイデアがさらに面白いアイデアに変わりました。他の人とアイデアを交換することの重要さがわかってきました。
    • 世の中には、まだまだ、サービスになるものがあることがわかった。技術が発達している中で、理想のことが実現できることもある。
    • アイデアを出そうとしても、なかなか出ないので苦労をした。
    • 難しかったです。でも、発想がいかに大切で、その発想を現実にどうするかと考えることは、大変な作業だが、重要な作業だと思った。


その8

〜チームとしてのビジネスプランの創造〜

コンサルティング物語

アイデアだけでは、ビジネスプランにはなりません。市場性を検討すると共に、前期で学んだ、マーケティングの視点、仕事の進め方の視点、ファイナンスの視点から、グループディスカッションによって、ビジネスプランの精度を高めていきます。前回の議論を忘れないように、前回使ったカードやシートは、そのまま取っておいて、講座の始めに学生に渡します。


第四日:4限目
前回に引き続き、チームでビジネスプランを創造していきます。市場性は、具体的なターゲットを絞り込むことによって検討します。例えば、「量り売り自動販売機」であれば、「量り売り」に着目するのか、「自動販売機」に着目するのか。「量り売り」に着目すると自動販売機にこだわることなく、QBカットやプチフィットネスのように、ターゲットを限定して、時間の量り売りという発想が生まれます。また「自動販売機」に着目すると、モノだけでなく、特定情報の自動販売機のようなものも考えられるでしょう。具体的な商品イメージができると、ユーザー像や消費者像をイメージします。ベンチャーが参入する事業領域は、基本的にはニッチ市場ですから、市場データはほとんどありません。

そこで、着目するのがインタビューです。○○のような商品・サービスに関心があるか、使用したいと思うかについて、身近なユーザー候補にインタビューを行います。インタビュー結果から、市場規模を類推するのです。

講座の中で、市場調査を実際に行うことはできませんので、市場調査の方法について、設計までを行います。(市場はあるという前提で、次のステップに進みます)

次に、マーケティングの視点

まず、商品・サービスの内容と価格。価格は、いくらであれば市場から認められるか、という視点から、仮説で設定します。

ここで、最も中心的なテーマは、まず、

  1. ユーザーに認知してもらうためにどのような対策を打つか
  2. ユーザーに向けての、具体的な販売の方法の検討
    そして
  3. どのような相手と提携していくか

です。


第四日:5限目
マーケティングの次に検討する視点は、仕事の進め方の視点です。まず、会社として、どのような仕事が必要であるか。言い換えると、商品の開発、製造、販売等 どこまでを自社で行い、どこまでを提携先に委託するのか、イメージ作りです。例えば、製造は、外部のメーカーに委託して、自社では商品開発に特化する、あるいは、販売は、代理店を通じておこない、自社ではHPを通じた情報提供に特化する などを決めていきます。その上で、必要な人数を見積もります。さらに、必要な人数を社員で行うのか、パートやアルバイトを使うのか、決めていきます。

学生ですから、具体的な提携の話や仕事の内容、あるいは社員数の話は、イメージであり、仮説での設定しかできません。従って、ビジネスプランの精度を求めるのではなく、起業するにあたって、このようなことを決めていかなければならないことが理解されれば良いと考えています(実際にビジネスプランを創るときも、仮説設定から仮説検証を繰り返し、ビジネスプランの精度を高めていきます)。

さらに、本来であれば、ファイナンスの視点から、利益計画や資金計画を創らなければなりませんが、チームでのビジネスプラン策定では、ファイナンスの視点までに、タイムオーバーとなります。

ファイナンスの視点は、自分のビジネスプランを策定する際に、フォローしてきます。次回は、自分のビジネスプランの創造です。自分のビジネスプランは、チームで策定したものの精度を高めても良いし、新しく自分のオリジナルなビジネスプランを策定しても良いことにしています。

  • ◎ 学生の感想(代表的なものを抜粋)
    • 人それぞれに個性があり、考え方が違う分、提案することも、おおいに違うことも判りました。皆の意見が集まれば、多数の良いビジネスの発見がある、衆知の知恵がビジネスを展開する上で大切である
    • 少しづつ具体的にと考えていくと、ワクワクしました。
    • あらためて、事業を立ち上げる難しさを知った。事業を立ち上げたいと願望しているので、服飾関係を調べてやっていきたいなと思います。
    • 今日の授業で、ものごとを様々な角度から見ることができた。そして、様々な角度から見る重要性にも気づけました。柔らかい考えを持って課題に取り組んでいきたいです。物事の眼のつけどころで、違った展開ができる楽しさにも気づけました。
    • 今回の授業は、生きたマーケティングの内容であり、真剣に取り組め、自分のためになったと思います。実際に起業しようと考えていて、最近、そのために動き始めました。


その9

コンサルティング物語

いよいよ、1年間の講座の総仕上げ。自分のビジネスプランの創造です。自分のビジネスプランは、チームで策定したものの精度を高めても良いし、新しく自分のオリジナルなビジネスプランを策定しても良いことにしています。今まで学んだこと、体験したことを糧にして、自分のビジネスプランを策定します。


第五日:4限目 5限目
ビジネスプランのシートに基づき、自分のビジネスプランを創造します。このとき、ビジネスプラン創りのフォローは、もちろん行いますが、さらに、実際に、起業するにあたっての個別相談を行っています。

  • 具体的な相談内容としては
    • 起業を前提として考えた場合、どのような企業に就職すればよいか
    • 残りの学生時代、どのような過ごし方をしたら良いのか
    • 起業を前提に考えているが、そのことを面接で、どのように話したらよいか
    • 提携先をどのようにして探せばよいか
    • 起業するには、どれだけのお金がかかるのか   等々

今までの経験では、ビジネスプランを自分の言葉でキチンと書いている人の内定率は高いです。ある学生は、履歴書だけでは、書類選考で敗退続きでした。しかし、履歴書にビジネスプランのシートを添付して、面接で自分のビジネスプランを説明するようになってから、複数の内定をもらえるようになりました。

ビジネスプラン創りのフォローでは、まだまだ、常識にとらわれているプランが多く、学生らしさが欲しいところです。学生だから、「できる・できない」よりも、「面白い・面白くない」といった感性を大切にしてもらいたいと感じています。いろいろ誘い水をかけるのですが、なかなか、一歩を踏み出してもらえません。一方では、感覚だけで終わってしまって、商品イメージが十分にできていない学生もいます。従って、ターゲットが定まっていないので、面白そうなんだけれども、誰が買うのだろう・・・と考えてしまいます。

そして、ファイナンスの視点が難しそうです。売上高=購入者×購入単価 という数式が、数式は理解しているのですが、実際に当てはめようとすると、手が止まってしまいます。社会で役に立つ講座に向けて、まだまだ、課題が多いと感じています。

一方で、一所懸命に、取り組んでいる学生の姿は、とても頼もしく思います。


第六日:4限目 5限目
最終日の講座は、自分のビジネスプランの発表です。ビジネスプランの発表のルールは、自己紹介と同じです。最後の発表は、時間が不足して、全員に発表してもらえないのが残念です。

学生の作り上げたビジネスプランの中から、希望者に対しては、関西ニュービジネス協議会等の諸団体が主催しているビジネスプランコンテストに応募しています。応募希望者に対しては、講座とは別に、2回程度のフォローアップを行っています。一昨年、関西ニュービジネス協議会主催のビジネスプランコンテストに応募した作品の中から、学生ニュービジネス大賞の「ベンチャービジネス賞」を受賞する作品がありました。

学生が練り上げたビジネスプランが、いつか、実際の事業として花開くことを夢見ています。

  • ◎ 学生の感想(代表的なものを抜粋)
    • 事業計画書を書く中で、実際に事業をするとなると大変なことだと思いました。一生、サラリーマンで終えるのは寂しい人生です。しかし、何かをしようとするとリスクを背負わなければならない、それらを乗り越えてこそ立派な経営者になれるのだと思いました。
    • 今日は、事業計画書を書きました。自分の思っていることをしっかりと書くことができ、非常に良かったです。毎回、この授業は、自分でしっかりと考えることをしているので、いつもとても楽しみでした。非常に、良い授業をありがとうございました。
    • 私は、将来の自分のビジョンがハッキリしていなかったが、この講義を受けて、自分の将来のビジョンが少しは見えてきた。この講義を自分の糧として、将来、自分にあった仕事を見つけ、頑張りたいと思う
    • 経営者は本当に頭の切れる人じゃないとできないということを実感しました。実際に、計画を立ててみて、行動するまでいいなぁと感じるものがイマイチなく、本当に悪戦苦闘しました。普段から、ビジネスのチャンスを見つけられる人になれればいいなと思います。
    • 今日は、自分の考えた事業計画を皆の前で発表し、そして、皆の意見を聞くことができ、自分のためになり、よかったです。また、他の人の考えた計画もいろいろ聞くことができ、とても参考になりました。
    • 1年間、本当にありがとうございました。特に、発表や事業計画書は非常に「ため」になったと思います。この授業で学んだことを卒業してからも生かしていこうと思います。
    • 今日は、最後の授業でした。この授業は、私が取っている授業のなかで、最も「ため」になったと思います。経営についての内容から、社会人としての考え方まで、幅広い場で、この講義を活かそうと思います。相談など、また話を聞きたいです。


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